岡山大2合唱団 14日合同演奏会 岡山市民会館 閉館前に感謝込め

市民会館でのラストステージに向けて練習するグリークラブとコール・ロータスのメンバー

 学生からもありがとう―。岡山大の合唱サークル「グリークラブ」と「コール・ロータス」は14日、来年3月に閉館する岡山市民会館(岡山市北区丸の内)でジョイントコンサートを開く。これまで演奏会などで利用してきた同館への感謝を込め、10年以上ぶりという共演に臨む。

 それぞれの単独と合同による3部構成。混声のグリークラブは恋に戸惑う不器用な青年の気持ちをつづった「終わりのない歌」、男声のコール・ロータスは隠れキリシタンをテーマにした「おらしょ」を披露する。合同ステージでは、新緑の季節を思わせるような美しいメロディーの「その木々は緑」などを総勢約50人で歌い上げる。

 グリークラブは1953年、コール・ロータスは61年に結成。それぞれコンクール出場や定期的な演奏会などで活動しているが、一緒にコンサートを開く機会は少なくともここ10年はなかった。結成以来、数々の公演を経験させてくれた会館の最後に花を添えるため、久々に同じステージに立つことにした。

 グリークラブの法学部3年生(22)は「市民会館が閉館してしまっても岡山の合唱文化は続いていく。合唱になじみがない人にも会館でのラストステージに足を運んでほしい」と話している。

 午後6時開演。入場料600円(前売りは500円)。問い合わせはグリークラブのインスタグラム(okaglee)。

© 株式会社山陽新聞社