アジア大会決勝日韓戦!日本にとって危険な韓国代表5選手

アジア大会男子サッカー決勝U-22日本代表対U-24韓国代表戦が7日午後9時に杭州オリンピック・スポーツ・エキスポセンターで行われる。

韓国はこの大会を制覇すれば大会参加メンバーに、韓国人成人男性が義務として課せられる兵役が免除される。そのため招集の強制権がある国際サッカー連盟主催大会ではないにも関わらず、欧州の第一線で活躍している選手たちもこの大会に参加している。

今大会最強といわれるU-24韓国代表の危険な5選手をピックアップした。

バイエルン育ちの絶対的なストライカー

チョン・ウヨン

所属:シュトゥットガルト(ドイツ1部)

ポジション:攻撃的ミッドフィルダー

今大会7得点でトップスコアラーの活躍を見せているチョン・ウヨンは、同代表チームではなくてはならない存在だ。優れた技術、スピードに乗った攻撃など多彩な攻撃で相手ゴールを脅かしている。

仁川ユナイテッドユース時代から神童と絶賛されていたウヨンは、2018年に世界的名門であるドイツ1部バイエルンの下部組織に引き抜かれた。バイエルンではリーグ戦に1試合出場するも、リザーブチームで研さんの日々が続いた。

バイエルン退団後はフライブルクへ移籍して頭角を現し、2021-22シーズンは32試合5得点と主力として活躍。今季からはシュトゥットガルトに完全移籍し、3試合1アシストと存在感を見せている。日本にとってゴール前で最も警戒しなければならない選手だ。

バルセロナも経験したオーバーエイジ

ペク・スンホ

所属:全北現代

ポジション:セントラルミッドフィルダー

今大会はオーバーエイジで参加した26歳のスンホは、チームを熱いパッションとリーダーシップを見せてまとめ上げている。今大会3得点を挙げており、チームの心臓といってもいい活躍を攻守で見せている。

2010年から国際的な強豪のバルセロナの下部組織でプレーし、2016年にはリザーブチームであるバルセロナBに昇格した。だがトップチームの分厚い壁に敗れてスペイン4部ペララーダ、スペイン1部ジローナ、ドイツ2部ダルムシュタット(ディヴィジョンは所属当時)などを転々とした。

2021年に韓国1部全北現代に移籍してからは、主力として常勝軍団をタイトル獲得に導いた。2022年ワールドカップ・カタール大会では韓国代表に招集され、ブラジル戦でゴールを決めるなど輝きを放った。

新星・韓国の壁

イ・ハンボム

所属:ミッティラン(デンマーク1部)

ポジション:センターバック

190センチの韓国の新星ハンボムはセンターバックながら今大会1得点を挙げており、攻撃面でも存在感を見せている。現代型のセンターバックであり、カバーリングと精度の高いロングフィードに定評がある。

韓国高校サッカー界の名門である輪仁(ボイン)高時代からクレバーなセンターバックと評価されていたハンボムは、高校卒業後に韓国の強豪FCソウルに入団。FCソウルでは激しい競争でレギュラー確保には至らなかったが、出場すれば優れた能力を披露していた。

今季はFCソウルでレギュラーを奪取して夏までプレーし、今夏の移籍期間でデンマーク1部ミッティランへ加入した。U-17韓国代表ではU-17ワールドカップに出場するなど、育成年代から評価が高かった。日本代表としては優れたポテンシャルを出される前に封じたいところだ。

ヘントのチャンスメイカー

ホン・ヒョンソク

所属:ヘント(ベルギー1部)

ポジション:セントラルミッドフィルダー

ヘントでチャンスメイカーとして活躍するヒョンソクは、今大会でも3得点と持ち前の優れた技術と決定力で他のアジア諸国を寄せ付けないパフォーマンスを見せてチームをけん引している。

2018年に蔚山現代からドイツ3部ウンターヒンクに期限付き移籍し、翌シーズンから2季連続でオーストリア2部ユニオリスへ期限付き移籍とプロデビューから一貫して海外で武者修行をした異色の存在だ。蔚山現代から移籍したオーストリア1部リンツではチャンスメイカーとして評価され、2022年にベルギー1部ヘントへ加入した。

ヘンクではチャンスメイカーとして存在感を見せており、今季は5試合2得点2アシストと類まれな攻撃センス、掴みどころのないドリブル、精度の高いパスやクロスでヘントの攻撃の中核を担っている。決勝でも出場する可能性が高いため、警戒しなければいけない。

韓国の至宝・新レフティーモンスター

イ・ガンイン

所属:PSG(フランス1部)

ポジション:攻撃的ミッドフィルダー

世界から注目を集める天才レフティーは、兵役免除を目指してアジア大会に参加した。8月22日に自身が所属するPSGから左大腿四頭筋を負ったとリリースが出るなど万全な状態ではないものの、死力を尽くして今大会制覇に向けて奮闘している。

バレンシア下部組織時代から神童と評価されており、スペイン1部マジョルカでは日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)と日韓天才レフティーコンビと注目を集めた。マジョルカの活躍が認められる形で今夏に世界的な強豪であるフランス1部PSGに加入した。

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今大会は未だゴール、アシストを挙げていないが、それでもパスが渡れば別格の技術で相手を翻ろうするシーンを見せてきた。フリーにすれば危険なシーンを創造されるリスクがあるため、彼の左足には警戒が必要だ。

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