かかしに見守られながら 児童たちが稲刈り体験 お米を育てる苦労を実感/岡山・津山市

弥生小学校=岡山県津山市=の2年生(70人)と5年生(同)は6日、津山市の田んぼで稲刈り体験を行い、稲作と食の大切さについて理解を深めた。

先月同学年の児童たちが作ったかかしが見守る稲田(約5アール)には5月に植えたキヌヒカリが成長し、大きな黄金の実をつけていた。

所有者で大田町内会の大山正志会長(77)が講師役を務め、鎌の使い方や穂の刈り取り方を指導。「穂を5本くらいつかみ、根元の部分を刈る」と説明を受けた子どもたちは、地元老人クラブ・大田北陵会メンバーに手伝ってもらいながら作業を進めた。2年生の中には初めて取り組む子どももおり、「なかなか切れない」と慣れない作業に苦戦していたが、終盤にはコツをつかんで難無くこなしていた。

2年1組の上山太志君(8)は「刈り取るのは思ったより力が必要で大変だったけど、頑張った。楽しかった」。5年1組の竹井萩君(11)は「1年かけてお米を育てる苦労を学んだ。食べる時は感謝の気持ちを込めて残さずに食べる」と話していた。

刈り取った穂は束ねてはぜ干しにし、約1週間天日にさらし、脱穀する。

刈り取った稲穂をはぜ場にかける児童

© 津山朝日新聞社