“悲しい”ことにはならなかった! 4年ぶり出場の三浦桃香が決勝進出

三浦桃香が決勝進出(撮影/高藪望)

◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 2日目(7日)◇東名CC(静岡)◇6590yd(パー72)◇晴れ(観衆3761人)

2019年のこの大会以来4年ぶりにレギュラーツアーに出場した三浦桃香は、カットライン上の通算2アンダー50位で決勝進出を果たした。初日、2日目ともに「71」。大勢のギャラリーに見守られる中、「頑張りました」と自ら太鼓判を押した。

この日は“裏街道”からスタートし、10番でボギーと出鼻をくじかれた。ただ、カットラインを気にすることなく、ピン手前4mを沈めた13番から2連続バーディ。ティショットを曲げてもリカバリーし、16番(パー3)、17番でスコアを伸ばした。

リカバリーが奏功(撮影/高藪望)

「自分がうまく頑張れればご褒美をあげよう」という気持ちで臨む中、予選通過へのプレッシャーで心がざわついたのは折り返しの1番でボギーを喫したところからだった。それでも大きくスコアを落とすことはなく、最も緊張したのは5mを残した最終9番のパーパット。結果的に外してボギーを喫したが、カットラインを強く意識し「気持ち的にもっと長く感じたけど、強めに打てた。ショートして予選落ちという悲しいことにはなりたくなかった」と、締め方にうなずいた。

ティーチングプロとして教える側の言葉の責任をしっかり貫いた(撮影/高藪望)

2日間を通じてダブルボギー以上をたたかずにプレーできていることは、安どするポイントでもある。“本業”はティーチングプロ。レッスンで向き合う顔なじみも観戦に来ていて、「お客さんには『ティショットをミスしたらボギーでいいんだよ。パーを狙いにいこうとするからダブルボギーを打つんだよ』という話をよくしているので、自分がちゃんとできていないと『先生?』って言われるところだった」と笑う。

開幕前に誓った通り「記憶に残るプレー」を刻んでいく。(静岡県裾野市/石井操)

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