中高生の自習室整備へ改修費CF 岡山・奉還町のユースセンター

天井を改修し自習室の整備を計画しているユースセンター2階

 教育支援に取り組む一般社団法人SGSG(岡山市北区奉還町)は、中高生が放課後や休日に自由に過ごせる施設「ユースセンター」(同)に自習室を整備するため、改修費をクラウドファンディング(CF)で募っている。

 センターは中高生が家と学校の往復になりがちな生活で生きづらさを感じたとき、安心して立ち寄れる居場所にしようと昨年12月に開設。1960年築の空き店舗を改装して1階をカフェや休憩、交流の場とし、毎月延べ100人ほどが利用している。

 自習室は中高生の活動拠点として2階に設ける。屋根裏がむき出しでコンクリートや土壁が剥がれ落ちるなど傷みがひどく、資材価格の高騰もあり、開設時には資金不足で整備できていなかった。

 CFは目標額60万円を11月15日まで募る。2階全体の改修は400万円ほどかかるが、最優先で天井修理(約50万円)に充て、集まった額に応じ整備範囲を広げる。利用開始は12月を予定する。

 SGSGの野村泰介理事長(46)は「中高生にとって自らの意思で居場所を選べる状態が幸せだと思う。余暇時間を過ごす選択肢を充実させるため協力を」と話している。

 CFは山陽新聞社や中国銀行が運営する「晴れ!フレ!岡山」のサービスを使い、返礼品はカフェで提供するジェラート引換券や缶バッジを用意した。

 詳細や支援は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/verdeyouth)。

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