外国人旅行者保護の制度不備が露呈

バンコク都心の高級商業モール「サイアム・パラゴン」で14歳の若者が改造銃を乱射して外国人旅行者を含む2人が死亡、5人が負傷する事件が起きた。この事件によってタイ国内で外国人旅行者が負傷、死亡した場合の補償制度上の不備が露呈した。以前は外国人旅行者支援基金があったが、プラユット前政権がこれを廃止。そのため、観光スポーツ省は、今回の事件の遺族と負傷者に同省の予算と政府の中央予算を使って支援・賠償を行うと説明している。外国人旅行者支援基金からは外国人旅行者がタイ国内で死亡した場合、遺族に約100万バーツが提供されていたが、プラユット政権下で「パフォーマンスが低い」とされ、基金は昨年、廃止されることになった。一方、観光スポーツ省はこの基金に代わる役割を担わせるために保険料1人300バーツの外国人旅行者保険制度の導入を検討中だ。(『バンコク週報』より。https://bangkokshuho.com)

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