国体開会式 締めは長渕剛さん 雨中の熱唱「3年延期で出場できなかった選手の思い抱きしめ戦って」

熱唱する長渕剛さん=7日、鹿児島市の白波スタジアム

 7日行われた鹿児島国体・総合開会式を締めくくったのは、鹿児島市出身のシンガー・ソングライター長渕剛さんの熱いメッセージだった。「戦うみんなの魂に、少しでも僕の歌が届きますように」とエールを送り、スタジアムが沸いた。

 降り出した雨の中、舞台に現れた長渕さんは、サングラスを外して選手団に向け「一緒にぬれよう」。「HOLD YOUR LAST CHANCE」と「乾杯」の2曲を熱唱し、選手たちも手旗を振り応えた。曲の間には「コロナ禍による延期で、出場できなかった選手もいる。その人たちの思いを抱きしめて戦ってほしい」。最後は「一緒に頑張ろう」と声を張り上げ、約15分のステージを笑顔で締めた。

 弓道成年女子鹿児島チームの織田英里華さん(25)は「鹿児島国体が延期された3年間を思い出して、思わず泣いてしまった。地元で悲願の優勝を目指し頑張りたい」と話した。

 会場では、俳優の沢村一樹さん、サッカー元日本代表の遠藤保仁さんら、鹿児島出身の著名人によるビデオメッセージも流れた。

〈別カット〉熱唱する長渕剛さん=7日、鹿児島市の白波スタジアム

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