ミランがイブラヒモビッチ氏と会談…復帰の焦点は「どういった役職を与えるか」

[写真:Getty Images]

ミランの上層部がズラタン・イブラヒモビッチ氏との会談に臨んだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

昨シーズン限りでスパイクを脱いだイブラヒモビッチ氏。数々のビッグクラブで戦ってきたスーパースターだが、現役最後のクラブとなったミランへの愛着は非常に強い様子が見てとれ、ミラニスタへの引退挨拶では王の目にも涙が浮かんだ。

ミランは引退発表に前後し、イブラヒモビッチ氏に何らかの役職を与えてクラブにとどめる方針だったが、セカンドキャリアを決めかねている同氏は態度を保留。その後も現在に至るまで何度か協議の場を設けたことが公然の事実となっている。

6日にも最高経営責任者(CEO)のジョルジョ・フルラーニ氏がミラノ市内のホテルでイブラヒモビッチ氏と会談。『カルチョメルカート』によると、焦点はイブラヒモビッチ氏にどういった役職を与えるかという点とのことだ。

昨季まで選手としてロッカールームを束ねたイブラヒモビッチ氏。近い役割としてクラブと現場を繋ぐマネージャーがあるが、チームメイトから絶大な信頼と尊敬を集める男が近くにいることをコーチ陣が嫌がる可能性は拭えない。そうなるとステファノ・ピオリ監督の部下(選手)ではなく、こういった人事からチームが分解していくことは決して珍しくない。

フルラーニCEOが今回どのようなアイデアを提示したかは不明だが、以前には「彼はミランのレジェンド。今は将来について考えている時期だが、それまでの間、我々はいつでも彼を迎える準備ができているよ」と、イブラヒモビッチ氏呼び戻しへの思い入れを語っている。

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