鹿沼秋まつり、5年ぶりに開幕 彫刻屋台26台集結 威勢いい掛け声と豪快なはやし

屋台を力いっぱい境内から引き出す当番町・蓬莱町の若衆たち=7日午後5時50分、鹿沼市今宮町

 栃木県鹿沼市最大の祭り「鹿沼秋まつり」が7日、5年ぶりに開幕した。秋空の下、各町自慢の豪華絢爛(けんらん)な彫刻屋台計26台が集結。威勢のいい「わっしょい」の掛け声と豪快なはやしが、久しぶりに響き渡った。

 初日は同市今宮町の今宮神社を拠点に、ユネスコ無形文化遺産「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」を実施。蓬莱町の彫刻屋台を先頭に、はやしを演奏しながら境内に屋台を引き入れる「繰り込み」、引き出す「繰り出し」を行った。夕方からは市内7カ所で、はやしの競演「ぶっつけ」を披露した。

 市出身の友人に誘われ屋台を引いた埼玉県朝霞市西弁財1丁目、大学2年大類花歩(おおるいかほ)さん(20)は「屋台が重くて大変でしたが、みんな元気で楽しい祭りでした」と満喫していた。

 8日は市民まつりとして「屋台揃(そろ)い曳(び)き」や「ぶっつけ」が行われる。

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