茨城県内大雨1カ月 浸水被害1831棟に 県道2路線、通行止め

被災情報

台風13号に伴う茨城県内の大雨被害から8日で1カ月。県災害対策本部の7日現在のまとめによると、浸水による建物被害は1831棟に達した。このうち住宅の全半壊は県北4市で561棟。北茨城市内の県道2路線は全面通行止めが続き、再開の見通しは立っていない。同市の認定こども園1施設が代替施設で運営するなど影響が続いている。

人的被害は北茨城市で20代男性、日立市で40代男性の計2人が死亡。高萩市とひたちなか市の計2人が軽傷を負った。

住宅の浸水被害は全壊が3市で4棟、半壊が4市で557棟。床上浸水は5市村で34棟、床下浸水は11市町村で955棟に上った。日立、高萩、北茨城3市で県全体の9割を占める。

水産加工施設を含む中小企業の被害は10市村の166件で、推計被害額は17億7000万円。農林業の推定被害額は6億6300万円。土砂崩れは8市町311カ所で発生した。

災害ボランティアは6日までに日立、高萩、北茨城の3市で延べ5636人が参加した。活動は9日で終了する。

【県内の大雨被害】
死者 2人
軽傷 2人

住宅全壊 4棟
半壊 557棟
床上浸水 34棟
床下浸水 955棟
一部破損 37棟
土砂崩れ 311件

■全面通行止め
一般道 2路線
(県まとめ7日17時現在)

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