グリーン上で“七変化” 勝みなみの試行錯誤は続く

グリーン上で試行錯誤が続く勝みなみ(撮影/桂川洋一)

◇米国女子◇アセンダントLPGA benefiting ボランティア・オブ・アメリカ 3日目(7日)◇オールドアメリカンGC (テキサス州)◇6475yd(パー71)

強く吹いた風の影響もあって、オーバーパーでも順位が上がった。勝みなみは3バーディ、4ボギーの「72」で通算2オーバー。前日の50位から36位に浮上したが、パッティングの悩みは解消されないでいる。

18ホールで29パットという数字以上に、わが身にかかるストレス。出だし10番をいきなり3パットボギーにし「気持ち的にもイヤなスタート。そういうちょっとしたミスが自分の流れを止めている」と嘆いた。12番で2打目を1mにつけてバーディを取り返した後、16番(パー3)ではロングパットがグリーンを出てしまい再びボギーをたたいた。

スコアは落としたが順位は上げた(撮影/桂川洋一)

狙い通りの打ち出しから、ボールがカップの右へ、左へとそれる。「やっぱり試合でやらないと自分の身につかない。予選も通過したので、いろいろやってみて、違うと思ったら変えている」とラウンド中、しっくりくる打ち方を模索している。

この日は「(1)オープンスタンスから初めて、(2)フェースが開いていると思ったので構えでかぶせたり、(3)ボールを左に置いてみたり、(4)右に置いてみたり。(5)右の脇を締めて、(6)左の脇を締めて、(7)両脇を締めてみたり」と最低でも“七変化”。ショットの状態が良いだけに、グリーンでの修正を急いだ。

ショットは引き続き安定(撮影/桂川洋一)

最終日は次週の「ビュイックLPGA上海」(中国・上海旗忠GC)から始まるアジアシリーズを控えたラウンドになる。「こういう難しいセッティングのコースで4日間を回れるのは良い経験。あしたも初日のような、また新たな気持ちで臨んで、良い形でアジアシリーズに行けるように」と前を向いた。(テキサス州ザ・コロニー/桂川洋一)

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