ティラノサウルス“150人”海岸を全力ダッシュ! 「おそらく」兵庫初の人気着ぐるみレース 兵庫・たつの

全力疾走した「成獣の部」の参加者たち。風圧で恐竜の顎が上がりがちに=たつの市御津町黒崎

 恐竜の着ぐるみを着て走る米国発祥の催し「ティラノサウルスレース」が7日、兵庫県たつの市御津町の新舞子浜で開かれた。同県姫路市網干区の尼寺・不徹寺のスタッフらが「寺ノサウルス」を名乗って企画。参加資格の「ホモサピエンス(人間)であること」を満たした約150人が、遠浅の海岸を駆け抜けた。(直江 純)

 レースは鳥取県の団体が昨年、国内で初開催。「誰の許可も不要」としてファン拡大を図り、全国でブームに。新舞子の実行委員会によると「おそらく県内初では」といい、15日には丹波竜の化石をPRするため県立丹波年輪の里(兵庫県丹波市)でも開催が予定されている。

 新舞子浜では、着ぐるみを着用したラジオ体操で体をほぐし、成獣(大人)のオス(男性)とメス(女性)の部、幼獣(3歳以上)の部に分かれて20メートルを走った。地元特産のそうめん「揖保乃糸」の形をした浮輪を、2人で持って走る種目もあった。

 着ぐるみは参加者が持参するのが条件。通信販売では数千円で手に入るほか、手作りも認められている。市販品は脚が短いため走りづらく、豪快に転んで笑いを取る参加者もいた。

 着ぐるみを着て「不徹寺ピンク」を名乗った松山照紀住職(61)は「みんな楽しそう。何が面白いのか理由を考えてもよく分からないんだけど、見てるだけで面白いんですよ」とほほ笑んだ。

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