日米で10ラウンドぶりオーバーパー 西村優菜「アンラッキー多かった」

18位に後退した西村優菜。序盤は2連続バーディで上位につけたが…(撮影/桂川洋一)

◇米国女子◇アセンダントLPGA benefiting ボランティア・オブ・アメリカ 3日目(7日)◇オールドアメリカンGC (テキサス州)◇6475yd(パー71)

最高の流れに水を差す不運は突然やって来た。2連続バーディを奪って迎えた西村優菜の前半4番、フェアウェイからの第2打はグリーン手前のバンカーへ。フチに近い左足下がりのライに落ちたボールはしかも、砂の上で“目玉”を作っていた。

ウェッジでかき出した3打目はグリーンを大きくオーバーした。4オン2パットのダブルボギーに「(2打目は)ミスショットではあったけれど、すごく難しいところに入った。アンラッキーだったと思う」とガッカリ。“アンラッキー”はそれで終わらず、その後はことごとく番手と番手の「ビトゥイーンの距離」が残るムービングデーになった。

ムービングデーは難コンディションに(撮影/桂川洋一)

想定よりも長いクラブを握り「フェードを打って距離を落とす」シーンを多く強いられたが、コースに吹き荒れた3日間でもっとも強い風が難敵だった。14番までに3ボギーを喫した後、260ydに設定された15番のパー4(初日343yd、2日目333yd)でバーディを奪い返しながら、最終18番をボギーフィニッシュ。グリーン左サイド、バンカーのすぐ後ろに立つピンを攻めた2打目が奥にこぼれた。この日3バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「74」。通算1アンダーの18位に後退した。

中盤にかけてスコアを落とした(撮影/桂川洋一)

「69」で回った初日よりもパーオン成功は1つ多い11ホール。31パットとグリーン上で苦しんだのは、ショットでチャンスを作り切れなかったのも要因だった。「きのうよりも難しく感じた。もう少し振りやすい距離(の場面)があればなあ…と思っていたけれど、こういう日もある」と、気持ちを切り替える。

米ツアーにおいて、9月上旬「クローガー・クイーンシティ選手権」最終日からの連続アンダーパーは6ラウンドでストップ。2週前の「住友生命レディス東海クラシック」を含めると、10ラウンドぶりのオーバーパーになった。

久しぶりのオーバーパー。最終日に巻き返したい(撮影/桂川洋一)

「あしたも難しいラウンドにはなると思う。トップ10を目指して頑張りたい」。目標のシーズン最終戦「CMEグループ ツアー選手権」(フロリダ州ティブロンGC)進出に向けても、日曜日は大事な18ホールになる。(テキサス州ザ・コロニー/桂川洋一)

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