全長7.2km、全国トップクラスの常設サイクリングロード完成 9日、先着順で「通り初め」 兵庫・加東

完成したサイクリングコース。右側の路面が茶色い部分は遊歩道(県加東土木事務所提供)

 全国トップクラスとされる全長7.2キロの常設サイクリングコースが、県立播磨中央公園(兵庫県加東市下滝野)に完成した。初心者から競技者まで幅広く利用でき、全国規模の自転車レースにも使える。9日午前10時から完成式典があり、自転車や徒歩で「通り初め」をする参加者を募っている。(岩崎昂志)

 サイクリングを軸に公園の魅力を高めようと、県が2021年度から整備を進めてきた。これまで歩行者用だった公園北東部の園路を転用した長さ4.2キロのコースと、その西側の自転車向け施設「ふじいでんこうさいくるらんど」の周遊コース(3キロ)を接続できるように整備。東側には3.5キロを並走する遊歩道も設置し、歩道と車道を分けて安全性を高める「歩車分離」ができるようにした。

 利用者は、持参した自転車やレンタル自転車を乗り入れて走ることができる。東西のコースは普段は安全のため分離するが、大会などのイベント時に合わせて接続するほか、月に数回は一般利用者にも全長コースを開放できるよう検討を進めている。

 県によると総事業費は約10億円。一時は今年春ごろの完成を見込んでいたが、工法変更や作業員確保に難航してずれ込んだ。

 9日は午前10時からの式典後、専用自転車で曲芸のような技を繰り出す「BMX」のパフォーマンスを、キッズライダー2人がコース上で披露する。同11時10分ごろ、テープカットやくす玉を合図に通り初めがスタートする。

 通り初めに参加できるのは、自転車を持参する人は先着100人まで。補助輪付きや子どもを乗せた自転車は不可。予約不要。午後1時から一般開放され、入園者が利用できる(最終入場は午後4時まで、同5時閉園)。

 播磨中央公園管理事務所TEL0795.48.5289

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