野焼き陶器で「十三夜月」 奥州、千葉安里さん(不来方高2年)個展

「十三夜」をイメージした空間が広がる千葉安里さんの個展

 不来方高2年の千葉安里さんは9日まで、奥州市水沢立町の蔵スタジオ鈴貞で個展「十三夜月」を開いている。野焼きで作った陶器を展示し、来場者を独自の世界に引き込む。

 陶器や破片に加え、空間自体が一つの作品。十五夜の約1カ月後に見られる、満月の次に美しい十三夜の月をテーマに表現する。会場にはススキも並べ、「月見」スペースもある。

 一関市の藤沢野焼祭で作った作品が粉々になったが気に入り、展示したいと企画。陶芸教室で出会った奥州市水沢立町で古民家カフェを営む伊藤淳さん(64)に相談し、鈴木しのぶさん(65)のギャラリーを紹介されて同市で2回目の個展が実現した。

 午前10時~午後6時。入場無料。

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