次週はPGAツアーのレキシー・トンプソンはシード危機にいる

レキシー・トンプソンはシーズン終盤に復調傾向(撮影/桂川洋一)

◇米国女子◇アセンダントLPGA benefiting ボランティア・オブ・アメリカ 3日目(7日)◇オールドアメリカンGC (テキサス州)◇6475yd(パー71)

2週前にスペインでの欧米対抗戦「ソルハイムカップ」で活躍したレキシー・トンプソンは次週、「シュライナーズチルドレンズオープン」(ネバダ州TPCサマリン)で女子選手として史上7人目のPGAツアー挑戦を果たす。シーズン終盤戦になって話題に事欠かない28歳だが、主戦場では来季の出場資格が危うい状況にいる。

最後の優勝は通算11勝目の2019年「ショップライトLPGAクラシック」。昨季7位だった年間ポイントレースのランキングは今季ここまで114位と低迷、フルシード獲得となる80位のラインが遠い。7月の「全米女子オープン」から5試合連続の予選落ちを喫するなど調子がつかめず、厳しいシーズンを過ごしてきた。

ソルハイムカップでは不振にもかかわらず、キャプテン推薦で選抜入りしたことで物議も醸した。対抗戦ではそんな声に臆することなく、惜敗したチームを自身3勝1敗と牽引。すると前週、「アーカンソー選手権」で8位に入り今季初のトップ10を記録した。

好調さは本物のよう。今週は2日目の「65」が効き、3日目を終えて通算6アンダーの2位にいる。後半17番(パー5)、残り30ydからのロブショットでピンそば3mにつけ、バーディを奪ったのがこの日のハイライト。「ベストショットと言えると思う。あまり良くないショット(2打目)の後だったから」と胸を張った。

首位のキム・ヒョージュ(韓国)との差5ストロークにも意欲はそがれない。「自分はもちろん、リーダーのプレーによるところが大きいけれど、自分ができることに集中したい。風によってはスコアを伸ばせるコース。何が起こっても自分自身にプライドを持ってやりたい」と大逆転を信じた。(テキサス州ザ・コロニー/桂川洋一)

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