園児に暴言吐いて嫌がらせ、愛知 不適切保育で小牧市が行政指導

 愛知県小牧市の私立保育園「村中保育園」で、複数の保育士が園児に暴言を吐いたり、嫌がらせをしたりしていたことが8日、市への取材で分かった。市は6月に事態を把握し、立ち入り調査を実施。8月に園長と園を運営する学校法人に対して行政指導を行った。

 市によると、虐待などが疑われる事案として保育士が便を漏らした園児に「赤ちゃんみたい」「うんちの臭いがする」などと発言したり、給食を食べるのが遅い園児に配膳の量を減らしたりしたことを確認した。

 また、帰宅のため一度園を出た園児がトイレを使うため戻ると、保育士が「何でいるの。まだいるの」と発言。他の園児が一斉に「帰れ」と叫ぶのを制止しなかったなど、不適切な園児との関わりが複数判明した。

 園は6月19日に保護者宛てに不適切保育があった旨を文書で報告した。市は文書を確認し、同22~27日、園に立ち入り調査を実施。園長や職員ら計23人に聞き取り調査を行い不適切保育を確認し、8月21日に園長と、園を運営する「学校法人荻須学園」の理事長に改善措置を求める行政指導を行った。

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