大原優乃「中田さんには作品中もたくさん支えていただきました」

俳優の中田圭祐、大原優乃、岐洲匠、中沢元紀、細山田隆人、山口香緒里、神村友征監督が、7日、都内で行われた映画『さよならモノトーン』の舞台挨拶に登壇した。同作は「家族代行サービス」という仕事を通して家族とは何かを描き、過去の罪と向き合いながら一歩踏み出していく主人公の姿を描いたストーリーである。

映画初主演の中田は「監督にはオーディションで選んでくれたこともあって、とても嬉しかったです。初主演になる連絡ももらったときは『ヤッター!』ってみたいな喜びました」と喜んだ。続けて大原は「私もオーディションに参加させていただいて、中田さん演じる瀬野くんに少しでも力になれたらなという気持ちで現場に入らせていただきました。美鈴(大原優乃の役名)として、瀬野くんに信じてもらいたいと思いながら演じてていたんですけど、いつの間にかに信じてもらいたい気持ちに変化していて、それくらい美鈴にとって、瀬野くんは大切な存在だったので、中田さんには作品中もたくさん支えていただきました。中田さんだったから美鈴を生き抜くことができたと思います」と振り返った。

印象に残っていることを聞かれた岐洲は「居酒屋での家族との食事のシーンですね。撮影の前の日にみんなでご飯を食べたんですよ。そのときに、撮影をするポジションに座ってご飯を食べました」とコメントした。神村監督は「家族の再現をしましたね。リハーサルのときもみんなでご飯を食べていて、そのときも同じポジションで食べてもらいました。プライベートでの食事のときは自然なんですけど、撮影になると違和感と向かい合っていました。自分の罪と向かい合った感じです」と明かした。

最後に中田は「この映画を見て明日から頑張ろうとか前向きな気持ちになっていただけたらとてもうれしいです。そしてもっと多くの方に、この映画を見てもらいたいので、ぜひ宣伝してください」とアピールした。岐洲は「登場人物が、どの役も後悔を持って生きていて、楽しいことも楽しめないと思うので、後悔のないように行きたいと思いました」と振り返った。大原は「オーディションを受けさせてもらったときに、ずっとやりたく強く願っていた役だったので、この映画に出演させていただけたことを、改めてうれしく思います。演じながら見えた景色は、私にとって今後の役者人生において、本当に大切な時間だったと思います。一人でも多くの皆さんに、この映画が心に届くことを願っています」と力を込めた。

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