東京・豊洲市場、開場から5年 にぎわい増へ観光施設も

11日で開場から5年を迎える豊洲市場(手前)=東京都江東区(共同通信社ヘリから)

 旧築地市場(東京都中央区)から移転した豊洲市場(江東区)は、11日で開場から5年を迎える。水産物の取扱量は減少傾向が続く一方、新型コロナウイルス禍の影響で落ち込んだ来場者数はインバウンド(訪日客)回復で増加に転じた。来年には新たな観光施設が開業予定で、小池百合子知事は「『首都圏の胃袋』として、ますますにぎわいを」と話している。

 都は2001年、「日本の台所」として親しまれた旧築地の老朽化などを理由に、豊洲への移転を決定。敷地の地下水から有害物質が検出されたため追加の対策工事が必要となり、当初予定より2年遅れて18年10月に開場した。

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