熊野の草花撮り続ける 和歌山・新宮市の和玉好視さんが写真集

和玉好視さん

 和歌山県田辺市本宮町出身の和玉好視さん(93)=新宮市蜂伏=が、熊野地方の草花を撮影した写真集「熊野古道花しるべ」を、文一総合出版(東京都新宿区)から出版した。A5判、オールカラー160ページ、定価3300円。

 和玉さんの写真歴は約60年で、主に郷土の植物を撮影し続けており、著書に「熊野花草志~熊野の野の花、山の花~」(紀伊民報)や「熊野の『花』」(リーブル出版)がある。

 「熊野古道花しるべ」は、県南部を中心に撮影した74種の花の写真に解説を付け、風景写真も数点掲載している。花は、春がバイカオウレン(キンポウゲ科)やショウジョウバカマ(シュロソウ科)など、夏がスイバ(タデ科)やテリハノイバラ(バラ科)、秋がシバハギ(マメ科)やリュウノウギク(キク科)など。

 和玉さんは「30年ほど熊野の草花を撮影してきて、再び出版の機会を得ることができた。少しでも熊野地方の身近な花を知ってもらうきっかけになれば幸い。まだまだ撮りたいという意欲は衰えず、体調が良くなり、撮影ができる日を楽しみにしている」などと話している。

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