大パノラマ花火大会 夜空を黄金色に染める、和歌山・田辺市

大パノラマの花火が広がった田辺花火大会のフィナーレ(7日、和歌山県田辺市扇ケ浜で)=長時間露光

 和歌山県田辺市の扇ケ浜で7日夜、田辺花火大会(田辺観光協会、田辺市主催)があった。約3500発の花火が幅千メートルという大パノラマで打ち上げられ、訪れた多くの人たちを魅了した。

 田辺の秋を代表するイベント「弁慶まつり」(実行委員会など主催)と同時開催で、第53回となる今年は「コロナ禍から復活し観光客が増えてきている中、田辺の魅力を再発信したい」などとして「あがらの田辺」をテーマに開いた。「圧巻!田辺の絶景」や「乾杯!田辺の梅酒」といった五つのシーンで構成した花火を、約30分にわたって4カ所の突堤から次々と打ち上げた。

 花火大会の後には、特設ステージで「よさこい総踊り」があり、盛況のうちに幕を閉じた。

 友人3人で訪れていた熊野高校1年の楠本大空君(15)は「最後の花火がめちゃめちゃきれいだった」と笑顔。田辺観光協会の田上雅人会長(52)は「ドローンが飛んだことで花火を一時中断しなければならないトラブルもあったが、特に最後の梅酒で乾杯にちなんだ花火が最高で、皆さんに楽しんでいただけたと思う。次の『梅酒フェス』の盛り上がりにもつながればうれしい」と話していた。

© 株式会社紀伊民報