和歌山県串本町串本の潮崎本之宮神社の例祭が7、8日に営まれた。今年は4年ぶりに全ての神事や催事が復活した。7日の宵宮では氏子会が屋台を出して練り歩き、神社を目指した。太鼓や笛、かけ声が響き、街中が熱気に包まれた。
宵宮では午後7時ごろ、無量寺近くに東、西、南、北の四つの氏子会が集まった。今年の当番会を務める南氏子会が先頭になり、太鼓や笛の音と共に、「エーサッ、エーサッ、エッサエイッ」と威勢よいかけ声を出しながら、獅子屋台を担いで商店街を練り歩いた。
神社に向かう途中、商店街の交差点では、屋台を高く持ち上げる見せ場があり、多くの見物人を楽しませていた。午後10時ごろ、各氏子会が屋台を担いで宮入りし、順番に獅子舞を奉納した。
8日午前は神社で神事が執り行われた。その後、各氏子会が獅子舞を奉納。餅まきもあり、にぎわいを見せた。
潮崎本之宮神社の山本貞夫宮司(75)は「ここの宮司になって4年目だが、こんなに神社がにぎわうのは初めて。総代長から、4年前と同じにぎわいだと聞いた。伝統芸能を引き継ぐのが難しくなっている。毎年祭りを続けていくのが大事」と話した。