えさし藤原の郷30周年 奥州、植樹やラジオ公開収録で記念

シダレザクラを植樹する高橋克彦さん(右)と倉成淳市長

 奥州市江刺岩谷堂の歴史公園えさし藤原の郷(さと)は6日、開園とロケ誘致の30周年を記念し、現地で植樹とラジオ公開収録を行った。奥州藤原氏の歴史と文化を体感でき、ドラマや映画のロケ地として知られる。関係者は歴史を振り返り、地域を発信する施設としての一層の発展を誓った。

 初のロケ受け入れとなったNHK大河ドラマ「炎(ほむら)立つ」の原作者、高橋克彦さんと倉成淳市長が園内にシダレザクラを植樹した。

 高橋さんは「作家10年目の節目に原作を書き、一緒に育ってきたという感慨がある」と浸った。約15年ぶりに訪れ「江刺は両親の実家があり、家に帰ってきたような優しさ、懐かしさを感じる。ずっと残り、自分が生きた証しを示してくれると思う」とほほ笑んだ。

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