自転車ロードレースの宇都宮ブリッツェンは8日、エース小野寺玲(おのでられい)(28)、小坂光(こさかひかる)(34)、阿部嵩之(あべたかゆき)(37)、堀孝明(ほりたかあき)(31)、中村魁斗(なかむらかいと)(26)の5選手が今季限りで退団すると発表した。
ブリッツェンによると、中村は競輪選手を目指し、ほか4選手は移籍するという。
小野寺は2016年に那須ブラーゼン(現さいたま那須サンブレイブ)から加入し8季在籍。スプリントに強いオールラウンダーとして、主にクリテリウムやタイムトライアルで活躍した。昨季はジャパンサイクルリーグ(JCL)開幕戦の真岡芳賀ロードレースを制し、初の個人総合優勝を果たした。
小坂は09年のチーム創設時を知る唯一のメンバー。11年に退団し当時のブラーゼンに移籍したが、19年に復帰。シクロクロスを主戦場とし、17、21年の全日本選手権を制している。
阿部は14年にチーム右京から加入。アシスト役として小野寺らを支えた。堀は12年に下部チームの「ブラウ・ブリッツェン」から昇格したクライマー。17年にブリヂストンへ移籍したが、19年に復帰した。中村は20年にブラーゼンから加入。同年に手術でレース活動を一時休止するなどしたが、献身的な走りでチームを支えた。
チームを通し、小野寺は「ブリッツェンで出会った人、学んだこと、経験できたことは人生の大切な宝物。変わらず応援していただけるとうれしい」、小坂は「宇都宮の地で選手としてだけでなく、一人の人間として成長させてもらった」とそれぞれコメントした。