安田祐香は今季2度目の2位 優勝争いを経て再認識した「パターの大事さ」

バックナインでスコアを伸ばして単独2位で終えた(撮影/高藪望)

◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 最終日(8日)◇東名CC(静岡)◇6590yd(パー72)◇雨(観衆3551人)

3打差6位から出た安田祐香は4バーディ、1ボギーの「69」で回って通算11アンダーに伸ばし、今季2度目の2位で終えた。優勝スコアに2打届かずのプレーを振り返れば、悔やまれる部分が思い浮かぶ。それでも、「今週はいつも自信がないパターが気持ちよく打ててパターの大事さが分かった。パターが入ればこんなにも優勝争いに加われるんだ」とパッティングの重要性を再認識した。

パッティングによる一打の重みを実感する1週間になった(撮影/高藪望)

トップと4打差で折り返した後半は、「手が冷えました」と雨風との戦いも加わった。正午時点で気温は20度とぐっと冷え込み、上位陣のスコアも伸び悩む展開。パープレーを続けながら14番で10mと長いのを沈め、続く15番は5mを入れて2連続バーディにつなげた。

残りの試合で念願の初優勝を飾りたい(撮影/高藪望)

終盤の17番でもバーディチャンスをつくり、ラインがフックからスライスという難しい傾斜で沈めきれずにわずかにカップを外してパー。自分の順位は、気づけば1つ後ろの最終組でトップを走る森田遥に、プレッシャーをかけられそうな位置にまで来ていた。3日間を通じた平均パット数は全体10位の28.33。念願の初優勝に届かなかったが、これで今季4度目のトップ10入りを果たした。

「去年の今ごろより楽に過ごせてこなかったから、少しほっとしている。今年は伸び伸びとやろうと決めていて。残りの試合でまた優勝争いができたらいいな」と千葉開催の次戦「富士通レディース」(東急セブンハンドレッドC)に向けて切り替えた。(静岡県裾野市/石井操)

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