福岡市で長年演奏され、世界的音楽家のサインが数多く記されたグランドピアノの修復・保存プロジェクトが終了し、完成したピアノのお披露目コンサートが8日、同市で開かれた。鑑賞した市民からは「ピアノは実際に演奏されてこそ息が吹き込まれる」と喜びの声が上がった。
プロジェクトの実行委員会によると、スタインウェイ社のピアノの内部には、ドイツのケンプやポーランド出身のルビンシュタインら福岡市で公演した計40人のサインがある。1963~2007年に福岡市民会館などで使用されたが、老朽化により保管されていた。
修復費の一部は昨年7~10月にクラウドファンディングで募り、約1200万円が集まった。