マネックスグループ<8698>、傘下のマネックス証券をNTTドコモが子会社化へ

マネックス証券はドコモの傘下に入ることに…

ネット証券大手のマネックス証券を傘下に置くマネックスグループは4日、携帯大手のNTTドコモ(東京都千代田区)と資本業務提携したと発表した。ドコモはマネックス証券が新たに設立する中間持ち株会社の株式49.05%を取得し、2024年1月4日付で連結子会社化する。取得価額は約485億円(うち第三者割当増資引き受け分20億円)。ドコモはネット証券を取り込み、携帯各社の中で出遅れていた金融事業に本格的に進出する。

残る50.95%を出資するマネックスグループは中間持ち株会社を持ち分法適用関連会社とする。

新設される中間持ち株会社の名称は「ドコモマネックスホールディングス」で、ドコモ側が取締役の半数以上を派遣する。会長は現マネックスグループ会長の松本大氏が就く予定。また、傘下のマネックス証券については社名、ブランドをそのまま維持し、現社長の清明祐子氏が引き続き社長を務める予定。

ネット証券分野ではSBIホールディングス、楽天グループを2強とし、これに松井証券、auカブコム証券、マネックスグループ、GMOフィナンシャルホールディングスが続く。来年1月の新NISA(少額投資非課税制度)のスタートを控え、口座獲得をめぐる競争激化が予想される。

ドコモは「dポイント」の強力な顧客基盤(会員約9600万人)を持つ。マネックスとドコモはスマホ決済とのサービス連携やポイントの共有化などを進め、個人の投資家を取り込む。

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