ラグビーW杯、神戸から250人の大声援 映画館でパブリックビューイング 1次リーグ敗退「前向いて4年後に期待」

日本代表の追い上げを喜ぶパブリックビューイング会場のファン=8日夜、神戸市中央区東川崎町1(撮影・中西幸大)

 ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会で、2大会連続のベスト8進出を懸けて、強豪アルゼンチンとの対決に臨んだ日本代表。神戸市内にもパブリックビューイング(PV)の会場が設けられ、約250人が声援を送った。1次リーグ敗退となったが、ファンたちは「勇気をもらった」と惜しみない拍手でたたえた。

 同市中央区の映画館「OSシネマズ神戸ハーバーランド」では、会場に集まった約250人が「ニッポンコール」を響かせた。

 同市北区から訪れた公務員の男性(60)はコベルコ神戸スティーラーズのファン。「神戸からフランスへ気持ちを届けたい」と祈るように話した。

 前半開始直後にアルゼンチンに先制され、日本が追いかける展開。日本選手がスクラムやタックルで巻き返しを図ると、観客は総立ちになり、トライが決まると「ナイス、トライ!」とハイタッチして喜びを爆発させた。

 明石市の主婦(59)は「接戦で、とても良い試合」と息詰まる展開に興奮した様子。逆転はならなかったが、神戸市垂水区の公務員の男性(27)は「劣勢の展開でも、少しずつ得点を重ねていく日本代表の姿にエネルギーをもらった」と感慨深げだった。

 同市東灘区の自営業の男性(66)は「ただただ悔しく、残念。今は前を向いて4年後に期待したい」と話した。(小野坂海斗、前川茂之)

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