規格外「三浦かぼちゃ」で本格カレー 食品ロス解決へ、神奈川大生らが発売

「三浦かぼちゃカレー」の開発に取り組んだ神奈川大経済学部の学生たち=横浜市神奈川区

 食品ロスの削減を目指し、神奈川大学(横浜市神奈川区)の学生が企業と協同で、規格外の「三浦かぼちゃ」を使ったレトルトカレーを開発し、8日から販売を開始した。食材の選定からパッケージのデザイン案まで、ゼロから話し合い、半年かけて商品化にこぎ着けた。学生らは「こうした活動が広がれば、問題解決につながるのでは」と手応えを感じている。

 農家と消費者双方の笑顔を目指した「Win-Winカレープロジェクト」として4月から始動。カレーを通して食品ロス問題の解決を目指す企業「MOTTAINAI BATON」(東京都)と、同大などが参加する「おいしいかながわプロジェクト」が協力し、経済学部の学生21人が取り組んだ。

 市場に出回らない規格外野菜を消費者に届けようと食材選びを始めたが、「三浦大根」のイメージが強く、三浦市の旬の野菜を学ぶところから始めた。三つのグループに分かれて話し合い、マグロなどの意見も出たが、投票の結果、「三浦かぼちゃ」が選ばれた。

 包装のデザインも考案。表面に大きなカボチャの断面図を描いて「三浦かぼちゃ」を前面に押し出し、裏面には市の地図を掲載して生産地をPRするなど工夫を凝らした。

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