【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエル軍の大規模戦闘で、イスラエルメディアは8日、イスラエル側の死者が700人になったと報じた。ガザ保健当局は9日、パレスチナ側の死者は560人と発表、双方の犠牲者は計1200人以上となった。
戦闘は継続し、情勢は悪化の一途。イスラエルのガラント国防相は9日「ガザ完全包囲を命じた。電気や食料、燃料を遮断する」と宣言、市民生活への影響は必至だ。
ハマスはイスラエル領内から民間人や兵士を連行。ガザでイスラエル人ら100人超を人質として拘束していると表明、過激派「イスラム聖戦」も30人超を拘束していると発表した。ハマスは9日、イスラエル軍のガザ空爆で人質4人が死亡したと主張した。人質解放が難航する恐れがある。
バイデン米政権はさらなる緊張を抑止するため、東地中海への空母派遣を決めた。
イスラエルなどのメディアによると、ハマスはガザとの境界付近で開かれていた野外音楽フェスティバル会場を襲撃し、250人以上の遺体が収容された。