福井県体操協会会長の小竹英雄さん死去 81歳「体操王国鯖江」築く

小竹英雄さん

 1995年の体操の世界選手権鯖江大会を成功に導き、体操の競技振興に貢献した、福井県体操協会会長で日本体操協会顧問の小竹英雄(こたけ・ひでお)さんが10月7日、死去した。81歳。自宅は福井県鯖江市。通夜は10日午後6時から、葬儀は11日午前10時から、ともに鯖江市のさばえ典礼会館西鯖江で。喪主は妻登美子(とみこ)さん。

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 体操の女子日本代表コーチを務めた後、1988年に日本協会理事に就任した。福井県協会理事長だった95年には、アジア初となる体操の世界選手権を鯖江市に誘致。56の国・地域から選手団が訪れた大会で運営の中心的役割を果たし、地方都市での大会成功に大きく貢献した。以降も98年のワールドカップ(W杯)決勝大会をはじめ、数多くの国際・全国大会を同市に誘致し、成功させた。

 競技力向上にも力を注ぎ、68年、2018年の福井国体では体操の競技別天皇杯(男女総合成績)獲得に大きく貢献。国内外で活躍する選手を送り出す「体操王国鯖江」の礎を築き上げた。20年度には、顕著な功績をたたえる、体操界の最高賞「平沼賞」を受賞した。

 11年から4年間、日本協会副会長を務め、福井県体育協会(現・県スポーツ協会)副会長も05年から担った。スポーツで優秀な成績を収めた選手らを表彰する「福井新聞スポーツ賞」の選考委員も長く務めた。

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