【MLB】序盤に大量リードを奪ったレンジャーズが逃げ切り勝利 ホームで2連敗オリオールズはシリーズ敗退危機

写真:3回にはミッチ・ガーバーがグランドスラムを放ち一時7点差に

10月8日(日本時間9日)、ボルチモアで行われたレンジャーズとオリオールズのディビジョンシリーズ第2戦は序盤から大量得点したレンジャーズが11-8で勝利し、2連勝でシリーズ突破に王手をかけた。レンジャーズ打線は2回に一挙5得点を奪うと、3回にも4点を加え序盤で7点リード。オリオールズは9回に意地の3ランで3点差まで追いすがるが、先発グレイソン・ロドリゲスが1回2/3を5失点と大乱調だったことが響いた。

レンジャーズは初回二死満塁のチャンスを作るものの得点はならず。逆にその裏、二死満塁から打たれオリオールズに2点の先制を許す。しかし2回表、不安定なロドリゲスを攻め立てたレンジャーズはレオディ・タベラスの2点タイムリー二塁打で同点に追いつき、その後も3本のタイムリーを放つ一挙5得点でロドリゲスをKOした。

3回にも3者連続四球で満塁機をつくると、代わったばかりの4番手ジェイコブ・ウェブからミッチ・ガーバーがグランドスラムを叩き込み、3回終了時点で9-2と大量リード。その後も5回表、9回表に1点ずつとったレンジャーズはこの日11得点を記録した。

一方のオリオールズは1回裏にアーロン・ヒックスの2点タイムリーで幸先よく先制したものの、先発ロドリゲスの乱調が大きな誤算だった。この日8投手が登板したが、そのうち5投手が失点。11与四球と何度もランナーをためる展開にしてしまったことが大量失点につながった。9回裏にヒックスが3ランを放つなど打線は十分な点をとっただけに痛い敗戦だ。

レンジャーズはこの連勝でディビジョンシリーズ突破にリーチをかけた。第3戦は本拠地テキサスで戦えるため有利な状況だ。ワイルドカードシリーズからあわせてポストシーズン4連勝と勢いに乗っている。

オリオールズはホームで1勝もできず、単なるシリーズ敗退だけではなくスイープの危機にも瀕している。昨年の5月から91カード連続で被スイープを回避しているが、ここでその記録が途絶えてしまうのだろうか。

© 株式会社SPOTV JAPAN