【実は多くの人が悩んでいる?】お尻やデリケートゾーンを守る乗り方と対策

乗馬を始めると最初は分からないことだらけですよね!技術的なことであれば、インストラクターや他のライダーさんにアドバイスを求めることができます。しかし、多くの人が悩んでいるお尻やデリケートゾーンの痛みについては、なかなか相談しづらいですよね。今日は悩めるライダーに向けて、解決策についてご説明します。

痛くなる原因

そもそも、なぜお尻やデリケートゾーンが痛くなるのでしょうか?主な原因は2つあるようです。姿勢とリズムです。いつも言われていることじゃないか?そうなんです。正しい姿勢で馬とリズムを合わせて騎乗できれば、痛みともお別れできます。詳しく見ていきましょう。

原因1:姿勢

まず、姿勢についてです。軽速歩などをしていると、よくインストラクターに「おへそを前に出すイメージ」と言われたりしませんか?あくまで、そのイメージで乗れば体をまっすぐにできる乗り手が多い、という意味だということが筆者には最近分かりました。実際におへそだけを極端に前に出すと「反り腰」という姿勢になってしまいます。この姿勢で座ると、ちょうどデリケートゾーンが鞍の前方部分に当たってしまいます。そのため、正反動などをすると擦れてしまって、痛みが出てきてしまうのです。

原因2:リズム

次にリズムです。馬のリズムとバラバラにライダーが動いていると、やはり摩擦が起きてしまいます。よく正反動のときに、鞍とくっつくイメージというようなアドバイスを受けていませんか。タイミングがずれてしまって、お尻が鞍の上でバンバンと浮いてしまうと、お尻やデリケートゾーンでまともに衝撃を受けてしまって摩擦を起こし、やはり痛くなってしまいます。

そのほかに考えられる原因

過去に恥を忍んで、男性の乗り手に聞いてみたことがあります。やはりゼロではないそうですが、女性ほどではないようです。女性の体のつくりも影響しているのかもしれませんね。

また、乗馬用のキュロットによっては、摩擦が起きやすい場合もあります。筆者の場合、股部分にあったキュロットの縫い目が摩擦の大きさに影響していたようです。別のキュロットを履くとそこまで擦れないのに、あるキュロットを履くときだけ、出血してしまうことがありました。

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痛くならない乗り方

それでは、どんな点に気をつけて、騎乗をすれば痛みが起きないのでしょうか。

まっすぐ座る

耳が痛くなるほど、聞いていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。まっすぐ乗ることが大切です。腰や骨盤を反らしたり、寝かしたりせず、まっすぐに鞍に座るようにしましょう。イメージが分からない方は、お尻の下に手のひらを入れてみてください。左右に一つずつ、出っ張っている骨がありませんか。それが坐骨です。それを立てるように鞍に座ってください。

姿勢について指摘を受ける際に、よくおへその下にあるツボ「丹田」に力を入れて、とアドバイスをもらうことはありませんか?筆者の場合、ここに力を入れても体はまっすぐになりづらく、反り腰になってしまいがちでした。上体をまっすぐに保てるように、少し腰に力をいれて、サポートするイメージ、というアドバイスがしっくりきました。人それぞれ感覚が違うと思いますので、自分がどこにどういう風に力を入れると馬上でキレイな姿勢を保ちやすい感覚を自分で把握しておくといいかもしれません。

力を抜いて馬のリズムに合わせる

次にリズムです。まずは、力を抜いて馬の動きを感じるところから始めましょう。馬も完歩や体の大きさが違うため、一頭一頭リズムがバラバラです。初めての馬に乗るときは、最初から、しっかりうごかさなきゃ、と焦らないことが大切です。馬の動きを感じながら、人馬共にリラックスして、馬のリズムを邪魔しないように動きについていくことだけをイメージします。このときに力が入っていると、馬の動きに遅れてしまったり、自分の体の方が先に行ってしまうため、お尻やデリケートゾーンが摩擦を起こし、痛くなってしまいます。馬が動いた分だけ動くこととリラックスすることを大切にしましょう。

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乗馬用インナーを使用する

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とは言っても、正しい姿勢で正反動や駈歩をこなせるようになるには、ある程度の時間が必要です。何より乗るたびに痛くなってしまうと、足が遠のいてしまうかもしれません。そこで、一時的な解決策ではあるかもしれませんが、乗馬用のインナーを使用するのもいい方法です。

いつも痛みを感じていると、騎乗中も気になってしまいますよね。たまに摩擦して切れてしまったのが分かることもあります。騎乗中に気づくと、痛みをかばって前かがみになってしまうなど、悪循環に陥ってしまうことも考えられます。そういった不安を取り除けるだけでも、姿勢やリズムなど根本的な原因を取り除く早道になるかもしれません。

乗馬用インナーにはゲルなどの衝撃を吸収してくれる素材が使われており、摩擦がおきても、擦り切れたりしないようなつくりになっています。お値段は少し張りますが、1枚持っているととても安心しますよ。洗濯も出来て、衛生面も安心です。お悩みの方は是非、ご検討ください。

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まとめ

今回はなかなか人に聞きづらい悩みについて解説しました。続けていれば、いつかきっと痛みとも、決別できます。ただし、そこまでたどり着くには、人によっては時間がかかるかもしれません。自分をいたわりながら、安全に騎乗できるように、インナーなどを上手く使ったりしながら、根本的な原因も解決していきましょう!

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