予想以上に盛況!焼き菓子など18店集結した“お寺マルシェ” チラシ配布&SNSで呼びかけ大勢の客にぎわう

お寺の境内でにぎやかに行われたマルシェ=上尾市上町の遍照院

 埼玉県上尾市上町の寺院、遍照院で1日、お寺マルシェが行われ市内外から訪れた多くの人でにぎわった。

 お寺マルシェのテーマは「サステナブルをもっと身近に、もっと楽しく」。酵素玄米おむすび、無農薬全粒粉のパン、米粉の焼き菓子などこだわりの食べものや稲わらで作った猫の家、幸せ筆文字やマッサージコーナーなど18店舗が出店した。

 実行委員長の高松法子さんは「つながりを大切にしたかったので地元で開催したいと思っていたところ、遍照院さんが快く貸してくださった」とうれしそうに話す。

 高松さんは福島県南相馬市の出身。東日本大震災の際に東京電力福島第1原発事故で自主避難を余儀なくされた経験を持つ。「信じていたものが信じられなくなり、本当の幸せって何だろうと考えた。自分の目で見て、調べなければダメって、本気で思った」

 現在は2児の母で100%脱石油の日用品、化粧品販売を行っている。縁あって出会った仲間とともに「地球環境やエネルギーについて難しくなく、楽しく伝えたい」とマルシェを企画した。「おいしい、これ原料は何を使っているんだろう?でいいと思う。サステナブルは後付けでも体感してもらえれば」と高松さん。チラシ配布とSNSで呼びかけたところ、予想以上の出店と来客になった。

 都内から家族4人で来た安田裕子さんは「自然派のお店をいつも探している。県内のお店がたくさん出店していて良かった。上尾への引っ越しも考えているので、参考になった」と話していた。幸手市の会社員細井忍さん(53)も「お寺でのんびり、ゆったりできて楽しかった」と笑顔だった。

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