市原隼人好きな献立は「きな粉パン一択」 ドラマ『おいしい給食』を通じて1980年代の世界観を楽しんで欲しい

10月よりテレビ神奈川、TOKYO MX、BS12 トゥエルビほかにて放送を開始するドラマ「おいしい給食 season3」。本シリーズは、1980年代の中学校を舞台に、給食をこよなく愛する給食マニアの教師・甘利田幸男と、彼を取り巻く給食マニアの生徒や周囲の人々の人生模様を描いた、笑って泣ける学園食育エンターテインメント。今作で主演、甘利田幸男(あまりた・ゆきお)を演じる市原隼人の食へのこだわりや好きな給食メニューとは…?

――市原さんは料理が上手と伺いました。ご自身で料理される際、甘利田先生のように食へのこだわりや愛はありますか?

自分が作る料理は僕からのプレゼントなので、食べていただく方の気持ちを考えながら、楽しんでいただけたら良いなと思って作っています。渡したものをどう食べていただくかは構わないです。いきなり塩やしょうゆをいっぱい掛けても良いです(笑)。あと、こだわりとまではいかないですが、例えばすでに刺身になっているものではなく、生きているものを買ってきてさばくことが多いです。それは、すべてを知った上で食した方が僕は食に感謝してよりおいしくいただけると思うので。なのでなるべく本来の姿から自分でさばいて食べることが多いです。

――ドラマのタイトルにちなんで、子どもの頃好きだった給食のメニューはありますか?

きな粉パン一択です!いままでもたくさんインタビューしていただきましたが、きな粉パンしか言えない。あれ好きなんです。給食でしか出てこない特別感。たまにカフェで食べたことがあるのですが、全く違うんです。やっぱり給食で食べるきな粉パンがおいしいです。

――きな粉パンを食べたことがなくて、想像して聞いていました。

そうなんですか!給食で出てきたことないんですか!?揚げたコッペパンにきな粉と砂糖をまぶしてるんです。ぜひ食べてみてください。やっぱり給食は年代の違いや、地域性が出ますね。それも給食の面白いところで、子どもから見たら今日はソフト麺が出た、今日はプリンが出てきたとか、美味しくいただく楽しみがあったり、大人は大人で国の情勢や地域の経済がわかったり、これから日本を担う子どもたちにつなげていきたい食物とか、いろんなことが込められて作られていますよね。そういう部分も俯瞰(ふかん)で見て考えて食べるのも面白いなって大人になって感じました。

――甘利田先生のように市原さんも給食がお好きだったんですね。

子どもの頃、早く給食を食べる人がかっこいいと思ってました(笑)。誰よりも食べて、誰よりも早くおかわりをする。給食は人生で初めての会食だと思うんです。初めて友達と食を共にして、たまに好きなものを隣の子と交換しながら食べたり、こんなにみんなで食べるご飯って楽しいんだっていう新鮮さを味わったことを今でも覚えています。

――本シリーズのテーマの一つでもある“食”について、子どもたちに伝えたいことはありますか?

食というのは当たり前のようにあるものではなくて、必ず何かの命をいただいている。“ご馳走様(ごちそうさま)でした”というのも“走る”と書いて、誰かが走り回って食材を集めてきて、誰かが一生懸命料理をして提供してくださる。そういうことを忘れずに食べてくれたらうれしいと思っています。後は、細かいことは気にせず、純粋に好きなものを好きなように食べる、甘利田のように。そんな楽しみも味わってほしいです。

――最後にシーズン3を楽しみにしてる視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

こういう時代だからこそ、昭和の1980年代が舞台になっている「おいしい給食」の世界観に触れていただき、人間臭さ、そして日本独特の古き良き心、わびさびを感じながら人生ってこんなに楽しんで良いんだと改めて感じていただける作品です。すべての方に楽しんでいただけるエンターテインメントを、必死に今できるすべてのことを注いで作りましたので、ご堪能いただきたいです。ぜひ、ご覧ください。

©2023「おいしい給食」製作委員会

【ドラマ「おいしい給食 season3」】
2023年10月よりテレビ神奈川、TOKYO MX、BS12 トゥエルビほかにて順次放送予定。

1980年代の、中学校を舞台とした、笑って泣ける学園食育エンターテインメント。1980年代の中学校を舞台に、食欲をそそる給食バトルと共に、甘利田と彼を取り巻く子どもたち、大人たちのさまざまな人生模様が描かれる。
昨年公開された「劇場版 おいしい給食 卒業」のラストでは、甘利田が函館への転勤が決まり、給食のライバルだったゴウとの別れで幕を閉じた。今回の新シリーズの舞台は函館。北の地オリジナルの献立や食材に囲まれて、給食をこよなく愛する甘利田の新たなる給食道の幕開けになる。

写真:©entax

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