「18歳から22歳が大事」 アダム・スコットがジュニアに“金言”

代表の2人にサイン入りポロシャツをプレゼント(撮影/玉木充)

元世界ランキング1位のアダム・スコット(オーストラリア)が9日、関西地区の中高生ゴルファー29人を対象に「Future Golfers Seminar 2023 with Adam Scott」(兵庫 六甲国際ゴルフ倶楽部)を開催した。

「日本に来るのはいつも楽しみ。若い子の柔軟なスイングを見るのは私に良い影響がある」と笑顔を見せた。

2年連続6度目のジュニア育成イベント。練習場では1人ずつ、スイングを後ろから確認した。

1人ずつ丁寧に指導(撮影/玉木充)

「みんなきれいなボールを打つから困る。言うことがない」と苦笑い。スコットのドライバーショットやバンカーショットにはジュニアから感嘆の声がもれた。

PGAツアー14勝で生涯獲得賞金92億円超の43歳は“プロフェッショナル”として活躍するために大事なことについても明かした。

「大学生の時、18歳から22歳のときはとても大事な期間。プロへの準備、成長期間になるので、その時代は大事にしてほしい。ジョーダン・スピースが良い例」

記念キャップをプレゼント(撮影/玉木充)

1993年生まれのスピースはテキサス大に進学したが、1年半で中退した。“4年時”だった21歳のときにメジャー「マスターズ」を制した。

スコット自身も高校卒業直後にプロ転向の選択肢があった。しかし、ネバダ大のラスベガス校に進学した。

ジュニアとアプローチ対決(撮影/玉木充)

「オーストラリアでは高校の後にプロに行くことも多かった。大学に行くことは考えてなかったが、結局は大学に入った。自分の母国から離れて居心地の悪いところでチャレンジしたのはたくさんの学びがあった」。プロゴルファーを志望するジュニアにとっては“金言”となりそうだ。

今週は国内ツアー「日本オープン(大阪 茨木カンツリー倶楽部西コース)、次週はPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(千葉 アコーディア・ゴルフ習志野CC)に参戦する。

「日本OP」は7度目となるだけに「年をとってきたのでタイムリミットもあるし、早く勝ちたい。コンディションとても良いので結果を残せるように頑張りたい」と気合を入れた。(編集部・玉木充)

最後にみんなで記念撮影(撮影/玉木充)
ドライバーショットに感嘆の声(撮影/玉木充)
バンカーショットの実演(撮影/玉木充)

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