台風13号に伴う大雨から1か月 茂原の店「堤防さえ機能していれば」

台風13号に伴う大雨から1か月 茂原の店「堤防さえ機能していれば」

 甚大な浸水被害を受けた茂原市。被災した飲食店の代表は、「仮設の堤防さえ機能していればこんな被害にならなかった」と話しています。

 茂原市では、一宮川やその支流が氾濫し、1500棟を超える住宅が浸水被害に見舞われました。

 一宮川沿いのこちらの飲食店も床上浸水し、被災後は、片付けなどの復旧作業に追われ、休業を余儀なくされました。

 店の経営会社 中村 正利 代表
「店内も1メートル以上浸水した。厨房設備も全部入れ替えて、大変な被害」
「近隣の飲食店や住宅も同じような被害を受けた」

 こちらの映像は、店が被災した9月8日の午後0時半過ぎに近くを流れる一宮川を撮影したものです。

 県の治水対策工事で発覚した仮設の堤防の不備で、堤防が途切れている部分から川の水が流れ込んでいるように見えます。

 店は営業を再開しましたが、店内には浸水の爪痕が残ったままで、店を経営する会社の代表は、憤りを隠せません。

 店の経営会社 中村 正利 代表
「堤防さえしっかり機能していれば茂原市八千代地区はこんな被害にはならなかった」
「これだけの被害を受けているので、なくてはならないものがなかったのは(工事の)発注主の県として、原因がどこにあったか明らかにしてほしい」

 一方、茂原市内では、被災から数週間道路脇に積まれていた災害廃棄物は、ほとんど見られなくなりました。

 災害廃棄物の仮置き場も閉鎖され、この日は災害廃棄物をごみ処理場へ搬出する作業が行われていました。

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