鈴木宗男氏 維新の処分によっては提訴も「私は私なりの筋を通していく」 党の変節に反発

鈴木宗男参院議員(75)が、8日までに自身のブログを更新。日本維新の会に無届けでロシアを訪れ、同党が宗男氏の除名も含め処分を検討していることに「政治家が自分の認識を述べるのは当たり前で、人それぞれの認識を否定する権限は誰しも持ちえない」とし、処分の内容によっては提訴することを示唆した。

宗男氏は「当初、日本維新の会はロシアに行ったことが問題だと声を上げているが、4日以降、ロシアのスプートニクのインタビューの『切り取り』がネットに出てから『ロシアが勝利する』と言ったことがケシカランという話になって来ている」と主張。訪ロよりも現地での〝切り取り発言〟が問題視されているとし、党の変節に反発した。

現地での発言の真意は「一にも二にも停戦」と説明。「党の方に事務的連絡が遅れただけで、それ以外指摘を受けることはない」と強調した。党からの処分について、弁護士に相談。弁護士は「民主主義の一番である言論の自由と、間違った解釈、判断で政治生命に関わり、何よりも人権を毀損(きそん)することになりますから、裁判すると認識を問う初めての判例となります。極めて重いことでいつでも対応します」と話したという。

関係者から「どう考えても事務的ミスで身分に関する処分というのは聞いたことがないので、鈴木さん、闘ったほうがいいですよ」と勧められたことを明かした宗男氏。「私は私の筋を通していく」と結んだ。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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