国民民主党「所得減税、消費税一律5%」岸田首相に申し入れへ 榛葉幹事長「政府の手柄にして結構」

国民民主党の榛葉(しんば)賀津也幹事長(56)は、6日に国会内で行った定例会見で、同党の緊急経済対策案を取りまとめ、岸田文雄首相に申し入れる考えを明かした。「我が党の政策をしっかりのんでいただきたい。丸呑みしてもらってもいい」と所得減税や一律5%への消費税率引き下げ、ガソリン税の暫定税率廃止を盛り込んだ。

榛葉氏は「税収が上振れるということは、それだけ税金を取り過ぎたということ。非課税世帯への支援も大事ですけれど、税金を払いすぎた納税者、特にサラリーマン、サラリーウーマンにしっかりと税金を返していく、お戻しする。減税をしっかりやっていくことが極めて大事になるんだろうと我々は確信をしています」と話した。

同党は、ガソリン税の上乗せ分を撤廃する「トリガー条項」の凍結解除を強く訴え続けている。ガソリン小売価格の高騰を踏まえた榛葉氏は「暫定税率ですね、これをやっぱりなくしていくという法案を作って、近々国会に提出をしたいと思いますし、二重課税の問題も多くの納税者は不可解に思っている。税というのは、納税者が納得して簡素でわかりやすいものではなくてはならない」と力説した。

10月からインボイス制度が導入されたが、榛葉氏は「我々はかねてから消費税も5%に減税だということをずっと主張してまいりました。政調会議でも、一律5%にやはり消費税を下げて、インボイスを無くしていく。この方向で今まとめの作業に入っている」と、消費税率の引き下げも経済対策案にまとめる。

榛葉氏は「政府与党を攻めるための提案でも、ポイント稼ぎの提案でもない。自民党さんにすべて丸呑みしていただいて、政府の手柄にしていただいてけっこう。すべてやってほしいと思います」と強調した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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