女優&グラドル・奈月セナがボディーメイク東京女王に 写真集撮影がきっかけ 藤沢五月には「感謝」

カーリング女子ロコ・ソラーレの藤沢五月選手の挑戦などで、女性たちの間でボディーメイクへの注目が高まっている。「№1グラドル」の異名も取る女優・奈月セナは、8月に行われた「モデルジャパン2023東京大会」のガールズクラス(18~29歳)でグランプリに輝いた。11月19日の全国大会にコマを進め、日本一に挑む。

奈月がボディーメイクに取り組んだきっかけは、今月25日に発売する写真集「senaism」(講談社)の撮影だった。「当初は筋量が少なくて、全体的にやせ気味で、メリハリのない身体でした。なのでまず体重を増やして、トレーニングをしてメリハリのある丸みのある体を目指そうと」と振り返った。

7月中旬の撮影に向け、5月からトレーニングを開始。「ボディーメイクの大会にも出たアスリートの方にマンツーマンで教えていただいていて、その方に『撮影終わってから大会に出てみるのはどう?』って勧めていただいて。私としても結構厳しいトレーニング内容だったので、撮影だけで終わらせるのはもったいないなと思って」と〝競技〟の門を叩いた。

撮影終了後から東京大会まで約3週間ほどで〝大会仕様〟に切り替えて本格的にトレーニング。「私が挑戦した部門が、モデル体型というか、しなやかで細身で、かつメリハリのある身体を求められたので、食事制限をして体脂肪率を減らしました」という。

その結果、圧倒的な強さで東京大会を制覇。さらに次のステージへ歩を進めた。と同時に、写真集のために始めたボディーメイクが、いつしかそれ自体が〝本筋〟となっていた。「この2、3カ月は、私の中でいろんなことが起きました。筋トレした後は心も明るくなるし、自分の体が変わる以上に精神状態が良くなる。姿勢が良くなったりとか声が出しやすくなったりとかもありますが、メンタルの部分はすごく繋がってると思いますね」と力説した。

また、藤沢選手が現在の「ボディーメイクブーム」を作ったことには「自分もトレーニングを始めたから分かる部分もあるんですけど、あそこまでの筋量を育てるのにはかなり時間も掛かるし、労力も必要なので、尊敬に値しますね。この世界が注目されるきっかけになったのは間違いないですし、うれしいです」と感謝の思いも。

奈月自身は、女優に専念するため2021年9月にグラビアからの卒業を宣言しており、写真集は同年6月以来2年ぶりの発売となる。「新しく成長した部分もファンの方に見ていただきたい」としつつ、あえてグラビアに〝復帰〟した理由を「ちょっと初心に戻らなきゃいけないタイミングなんだなと。コロナ禍で芸能のお仕事が減っちゃったのもありましたし、一番に応援してくれるファンのことを見落としちゃってるなっていうのを、最近になって感じるようになりました」と語った。

女優業を中心に活動してきたことで表現力が広がり、「今までとは全然違って、グラビアらしくないグラビアというのか」という作品に仕上がったという。「今までは自分の長所を生かせるポージングとかを重視していましたが、今回は撮影地である石垣島に融和して、その土地を感じながら成熟した雰囲気を出せるように取り組みました」と手応えを口にした。

今後も活動の中心は女優となるが、「いろんな方のお芝居を見て、自分ってまだまだだなと。学び続けなきゃいけないし、満足は全然できない」と自己採点は厳しい。また、女優としての方向性についても「悩んでるんですよね…。最初は〝強い女性〟に見られがちで、そういうキャラクターでいけたらいいのかなと思ったことあるんですが、私自身は真逆の性格なんで『でもな~』って思っちゃって」と苦笑い。「まだ勉強する段階だから、決めすぎずにいろんな役柄をやっていかないとなと思っています」と笑顔で前を向いた。

(よろず~ニュース・福島 大輔)

© 株式会社神戸新聞社