【鹿児島国体・高校野球】慶応・丸田「最後が仙台育英さんでよかった」 公式戦で今季3度目の対戦

夏の甲子園決勝で先制打者本塁打を放った慶応・丸田

◆慶応0-11仙台育英

 試合終了後、慶応の主将大村は仙台育英の主将山田と「本当にありがとう」と言葉を交わした。

 春夏の甲子園、そして国体。1勝1敗で迎えた仙台育英との3度目の大一番は11点を献上する大差となったが、森林貴彦監督(50)は「1年に3度も素晴らしいチームと大会でやらせてもらえて幸せ。目標にすべきチームだと改めて感じた」とすがすがしく締めた。

 初回に2点を失うと、その後も攻勢を止められず七回に一挙5失点。打線も、甲子園決勝のリベンジを期す相手右腕湯田に五回まで無安打に抑え込まれた。

 それでも目指してきた姿は見せた。再三にわたり、相手の好守に阻まれても「ナイスプレー」と拍手でたたえる。安達が初安打を放つと、1万5千人の観客が詰め掛けたスタンドは盛り上がり、手拍子で好機を後押ししてくれた。

 「応援されるチームを目指し、見せることができた」と大村。熱烈な応援を受けた丸田も「悔いがないと言えばうそになるが、自分の力を出せた。最後の相手が仙台育英さんでよかった」と充実そうに振り返った。

© 株式会社神奈川新聞社