【東京女子】山下実優が瑞希を破り、4度目のプリプリ王座戴冠!「3冠持って、世界を股にかけて頑張っていきたい」

東京女子プロレスが10月9日、東京たま未来メッセでビッグマッチ「WRESTLE PRINCESS Ⅳ」を開催した。山下実優がプリンセス・オブ・プリンセス王者の瑞希を破り、4度目の同王座戴冠を果たした。

昨年3月19日の東京・両国国技館大会で中島翔子に敗れて同王座から陥落した山下は、その後、積極的に海外遠征を行い、英国のEVE王座、米国のSPARK女子プロレス王座を獲得するなど、世界を転戦してスケールアップを図ってきた。今夏のシングル最強決定トーナメント「第10回東京プリンセスカップ」では1回戦でプリプリ王者の瑞希を下したのを皮切りに、圧倒的な強さで初制覇。その実績をもとにプリプリ王座への挑戦を実らせた。

開始早々、山下は場外でアティテュード・アジャストメントを繰り出すエグイ攻め。瑞希もトペ、ダイビング・ボディアタック、フットスタンプで反撃。

山下は雪崩式アティテュード・アジャストメント、リターンクラッシュ、コブラクラッチ、投げ捨てシャーマンで攻め込むと、瑞希も場外めがけたダイビング・フットスタンプ、クロス・フェースロックで逆襲。

山下が背中にSkull Kickを連発し、キック連打で猛攻。

瑞希はダイビング・フットスタンプを狙うも自爆。山下はジャーマンで投げると、正面からSkull Kickもカウントは2。瑞希はキューティースペシャル、渦飴、ダイビング・フットスタンプを見舞い、再度キューティースペシャルを狙うも、踏ん張った山下が強引に投げ。側頭部への蹴りから、クラッシュ・ラビットヒートを叩き込んで3カウントを奪取した。

試合後、両者は互いの健闘を称え、握手して抱擁。

山下は「私はこのベルトを持つのは4度目。この10年で4回獲って、何度獲ってもメチャクチャ重いです。また私がここに立っているのも、私が強いから。10年こうやって立ち続けられるのも私が強いからなんですけど。でも、こうやって強くあり続けようと思える理由は、瑞希がチャンピオンだったからで。瑞希が持つベルトが輝いてて、悔しいくらいかっこよくて。だから私は瑞希の持つベルトに挑戦したから。だから、強くなれるよう頑張りました」と力強くマイク。

バックステージで山下は「3月に瑞希がベルトを獲った日から、瑞希が持つベルトに挑戦したかった。ベルトを持ってる瑞希はよりすごかった。そんな瑞希に勝ててうれしかった。これから3冠持って、世界を股にかけて頑張っていきたい」とコメント。さらに「今の自分にしかできないこともあると思うんで。米国や英国でプリプリのベルトかけるのも面白いと思いますし、海外で東京女子に来たがってる選手もいるんで。挑戦したい人は挑戦してきていいし、どんな人でも私はチャンピオンですけど、チャレンジしていきたい」と今後の防衛ロードを描いた。

7ヵ月守った王座から陥落した瑞希は「このベルトなくしたら、何もなくなっちゃうんじゃないかって不安で。だけど終わってみれば、応援してくれる人がたくさんいて。試合から帰ってきたら待っててくれる選手のみんながいて。終わった後に、“ありがとう”って言ってくれたみぃちゃん(山下)がいて。私もすごく恵まれてるなって感じました。悔しいけど、やってきたことはムダじゃなかった。また一つ強くなりたいという理由ができた。今回はみぃちゃんの愛が重すぎた。次は何倍にもして返します。(ベルトは)チャンスがあれば狙っていきたいし、ベルトだけじゃなく、自分にできることもあると気付けたので。これからも自分らしく、頑張っていきたい」と涙で話した。

また、同団体では2024年前半の興行日程を発表。1月4日には9年連続となるイッテンヨン・後楽園ホール大会を、1月下旬から「第4回“ふたりはプリンセス”Max Heartトーナメント」(決勝は2月10日、後楽園)を開催。3月31日には2年ぶり2度目となる両国国技館に再進出する。

【大会名】WRESTLE PRINCESS IV
【日時】2023年10月9日
【会場】東京・東京たま未来メッセ(八王子市)
【観衆】868人(超満員札止め)

▼第一試合 15分一本勝負
●風城ハル vs 大久保琉那○
5分16秒 逆片エビ固め

▼第二試合 20分一本勝負
○遠藤有栖&鳥喰かや&HIMAWARI vs HARUKAZE&長谷川美子●&リアラ
12分7秒 キャメルクラッチ

▼第三試合 15分一本勝負
○宮本もか vs 長野じゅりあ●
6分28秒 体固め
※鴻臚館

▼第四試合 20分一本勝負
○アジャコング&らく&鈴木志乃 vs ハイパーミサヲ&上原わかな●&凍雅
11分4秒 片エビ固め
※バックドロップ

▼第五試合 20分一本勝負
水波綾&●愛野ユキ vs 渡辺未詩&荒井優希○
13分10秒 片エビ固め
※Finally

▼第六試合 20分一本勝負
○沙希様&メイ・サン=ミッシェル&マーサ&ユキオ・サン=ローラン vs 中島翔子&鈴芽&原宿ぽむ●&アントーニオ本多
14分45秒 片エビ固め
※アカデミー賞

▼第七試合 スペシャルシングルマッチ 20分一本勝負
○ナイラ・ローズ vs 伊藤麻希●
12分20秒 エビ固め
※ビーストボム

▼第八試合 プリンセスタッグ王座決定戦 30分一本勝負
上福ゆき&●桐生真弥 vs 乃蒼ヒカリ&角田奈穂○
13分37秒 片エビ固め
※紫電改。ふりーWiFiが第14代王者組となる。

▼セミファイナル インターナショナル・プリンセス&NWA世界女子TV両選手権試合 30分一本勝負
<インターナショナル・プリンセス王者>●辰巳リカ vs マックス・ジ・インペイラー○<NWA世界女子TV王者>
15分19秒 体固め
※ショートレンジ・ラリアット。リカが5度目の防衛に失敗、インペイラーが第2代NWA世界女子TV王座3度目の防衛に成功するとともに、第6代インターナショナル・プリンセス王者となる。

▼メインイベント プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分一本勝負
<王者>●瑞希 vs 山下実優○<挑戦者>
21分24秒 体固め
※クラッシュ・ラビットヒート。瑞希が4度目の防衛に失敗、山下が第13代

〈写真提供:東京女子プロレス〉

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【動画】山下実優の強烈な蹴りが瑞希に炸裂

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