2023年アジア大会では、女子53kg級の藤波朱理(日体大)が「19歳10ヶ月24日」で優勝。大会史上5人目の10代チャンピオンに輝いた。
大会の史上最年少チャンピオンは、女子が初めて実施された2002年大会(韓国・釜山)の女子63kg級で優勝したシュ・ハイヤン(許海燕=中国)の「17歳10ヶ月10日」。このとき決勝を闘った伊調馨(日本)が勝てば、「18歳3ヶ月21日」のチャンピオンとなり、これが最年少だった。
2位は、2010年大会(中国・広州)の女子48kg級準決勝で、この階級初の世界チャンピオンに輝いたばかりの坂本日登美(日本)を破り、決勝でも勝ったソ・シムヒャン(北朝鮮)の「18歳4ヶ月25日」。
▲アジア大会史上5人目の10代チャンピオンに輝いた藤波朱理=撮影・保高幸子
3、4位は男子フリースタイルの選手。1982年大会(インド・ニューデリー)の48kg級で優勝した小林孝至(日本)が「19歳6ヶ月13日」で優勝し、しばらく唯一の10代チャンピオンの座を守っていた。2002年大会(韓国・釜山)で55kg級のディルショド・マンスロフ(ウズベキスタン)が「18歳9ヶ月26日」で勝ち、男子2人目の10代チャンピオンになるとともに、小林の記録を破った。
男子グレコローマンは、アジアでは普及が遅れていることもあり、まだ10代のチャンピオンは生まれていない。日本では10代のアジア選手権チャンピオンや全日本チャンピオンが誕生しており、生まれるのは時間の問題か。4年に1度の大会なので、タイミングの問題もあるが…。
アジア大会・10代のチャンピオン
No. 選 手 名 国 名 年 齢 年 階 級
1 シュ・ハイアン=許海燕 中 国 17歳10ケ月10日 2002年 女子63kg級
2 ソ・シムヒャン 北朝鮮 18歳4ヶ月25日 2010年 女子48kg級
3 ディルショド・マンスロフ ウズベキスタン 18歳9ヶ月26日 2002年 男子フリースタイル55kg級
4 小林孝至 日 本 19歳6ヶ月13日 1982年 男子フリースタイル48kg級
5 藤波朱理 日 本 19歳10ヶ月24日 2023年 女子53kg級