米国人11人死亡、人質も バイデン氏「暴挙」と非難

9月、米ワシントンで演説するバイデン大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米大統領は9日、声明を発表し、イスラム組織ハマスのイスラエル攻撃で少なくとも11人の米国人が死亡したと明らかにし、「暴挙だ」とハマスを非難した。ハマスが人質として拘束している民間人の中に米国人が含まれている可能性が高いとし、奪還に向けてイスラエル側と協力していく方針を示した。

 ホワイトハウスは9日、バイデン氏が10日にイスラエル情勢を巡り演説すると発表した。

 バイデン氏は声明で「罪なき米国人の命を奪った邪悪な行為に対し、全ての米国人が団結して立ち向かう。あらゆる形のテロリズムに反対するという揺るぎない決意を全世界に示し続ける」と強調。「米国とイスラエルは切り離せないパートナーだ」とも訴え、支援継続を訴えた。

 米国防総省高官は9日、イスラエルの防空システム支援や弾薬供給を強化していると指摘。米海軍の最新鋭原子力空母ジェラルド・フォードを中核とする空母打撃群が「間もなく」東地中海に到着し、地域のさらなる緊張を抑止する作戦を実施すると明らかにした。

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