オコン、猛暑による体調不良に苦しみながら7位入賞「正直、地獄だった」アルピーヌ/F1第18戦

 2023年F1カタールGP決勝で、アルピーヌのエステバン・オコンは7位を獲得した。今回のレースでは、高温多湿のなかで体調不良に陥るドライバーが多数おり、オコンもそのひとりで、途中で嘔吐しながら走っていたというが、完走し、ポイントを持ち帰った。

■エステバン・オコン(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=7位(57周/57周)
8番グリッド/タイヤ:ミディアム→ミディアム→ハード→ミディアム

2023年F1第18戦カタールGP エステバン・オコン(アルピーヌ)

 僕たち全員にとって本当にタフで、身体的に厳しいレースだった。最終的に7位に入り、6ポイントを獲得できたのは、チームとしても文句なしの結果だ。最高のスタートを決めて5番手に上がったことに加えて、戦略とピットストップに関していい仕事をしたチームのおかげでもある。

 クルマの中は信じられないほど暑くて、レース前半は体調もあまりいい感じではなかったけど、それでも何とか気を取り直して、自分がやらねばならないことに集中した。そして、レース中には何度かいいオーバーテイクも決まり、貴重な6点をチームに持ち帰ることができた。

 まずは少し休んで体力を取り戻し、それから南北アメリカ大陸での過酷なトリプルヘッダーに向けた準備をするよ。この勢いをそのままオースティンに持ち込みたい。

(レース後のインタビューで語り)15周目と16周目に気分が悪くなって、2周の間、吐き続けた。『これは長いレースになりそうだ』と思ったよ。でも、体のなかで一番強いのは精神面だということを意識しようと心がけた。そうして、なんとかコントロールすることができ、完走を果たせた。

 レースがこれほど厳しいものになるとは予想していなかった。僕は通常、たとえシンガポールであってもレースディスタンスを2回分走ることができるんだ。筋肉とか心肺機能といった部分は問題ない。今日のレースはコクピット内の温度が80度ぐらいになっていたように感じた。ヘルメットの中に空気を入れようとしたけれど、そうやって熱を下げようとして呼吸をしていると、逆に熱がヘルメットの中に入ってきた。正直、マシンの中は地獄だったよ。

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