追い込まれたオリオールズ 第3戦は今季13勝のクレーマーが先発へ

今季レギュラーシーズンでリーグ最多の101勝を挙げながらも地区シリーズの初戦から2連敗を喫し、あとがない状況に追い込まれたオリオールズ。日本時間10月11日に行われる第3戦は絶対に勝利が必要な試合となるが、その第3戦に27歳の右腕ディーン・クレーマーが先発することが決まった。オリオールズは初戦に先発したカイル・ブラディッシュが4回2/3、第2戦に先発したグレイソン・ロドリゲスが1回2/3しか投げられず、ブルペンに大きな負担がかかっており、クレーマーには先発の役割を果たすことが期待される。

クレーマーはメジャー4年目の今季、自己最多の32試合に先発して172回2/3を投げ、13勝5敗、防御率4.12、157奪三振を記録。特に後半戦は14先発で防御率3.25と安定したピッチングを見せており、今季チーム最多の15勝を挙げた35歳のベテラン右腕カイル・ギブソンを差し置いて第3戦に先発することが決まった。

クレーマーはレギュラーシーズン最終登板となった日本時間9月29日のレッドソックス戦で5回1/3を投げて被安打2、奪三振8、与四球1、無失点の好投で勝利投手に。プレーオフ進出が決まった日と地区優勝が決まった日に先発しており、オリオールズにとって縁起のいい投手でもある。

プレーオフ初登板を翌日に控えたクレーマーは「今のところ、まだ緊張には襲われていない。明日の午前中には緊張し始めるんじゃないかな。でも、普段通りに対処するだけだ。そうしようと思っているし、そうなることを願っているよ」とコメント。「レンジャーズはブレーブスに次いで2番目に強力な打線を持つチームだ。彼らをしっかり抑え、敵地の観客を黙らせておくことが勝利への近道になると思う」と第3戦への意気込みを語った。

クレーマーはレンジャーズ戦で通算3試合に先発して0勝1敗、防御率5.17。今季唯一のレンジャーズ戦での登板となった日本時間5月28日の試合では、7回途中5安打3失点の力投を見せたものの、敗戦投手となった。グローブライフ・フィールドでは日本時間2021年4月18日に1度だけ登板しており、このときは5回途中5安打1失点とまずまずのピッチングを見せている。

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