コミカルで勇壮な浮立  西海・横瀬くんち 神社では奉納相撲も

お旅所を出発する横瀬浮立の行列=西海市、横瀬港

 無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を願う、長崎県西海市西海町横瀬郷の横瀬神社(本田聡宮司)の秋季大祭「横瀬くんち」が7日あり、住民らによる横瀬浮立の行列などでにぎわった。
 江戸時代の大名行列を模した浮立は横瀬東、西の両区長らでつくる実行委が4年に1度奉納。保存会(太田英司会長)メンバーと地域の協力者ら150人余りが参加した。
 ほうき持ちの両区長を先頭に、水でぬらしたササでおはらいをする潮振り役、なぎなた役、挟み箱などを担いだ男衆が続いた。子どもたちが笛や太鼓、かねを鳴らしながら巡行。お旅所4カ所で、なぎなた役と潮振り役がコミカルに立ち回った。
 なぎなた役には女性2人も参加し、土井亜莉沙さん=市立西海中3年=と中村柚音(ゆの)さん=同1年=が勇壮に演舞を披露。横瀬港では100人近くの見物客から盛大な拍手を浴びていた。
 神社では奉納相撲が行われ、幼児から大人まで割り相撲や勝ち抜き戦などで熱戦を展開。大技も飛び出し、境内を沸かせた。

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