柄本時生&伊藤万理華、新たに挑戦するモキュメンタリーの世界「PORTAL-X ~ドアの向こうの観察記録~」で共演

WOWOWでは2024年1月に、柄本時生と伊藤万理華が主演を務め、新たに挑戦するモキュメンタリーの世界「PORTAL-X ~ドアの向こうの観察記録~」(日時未定)を放送・配信する。

人生は「あの時こうしていれば…」というさまざまな選択と、ちょっとした後悔の積み重ねでできているのかもしれない。人の集まりを社会とするなら、この世の中は後悔の塊なのかもしれない。「PORTAL-X ~ドアの向こうの観察記録~」では、そんな今の世の中にある問題や社会の矛盾を、モキュメンタリーという手法で描き、真実に迫る。

本作で監督・脚本を務めるのは、21年にWOWOWで放送・配信の「ザ・モキュメンタリーズ ~カメラがとらえた架空世界~」で放送文化基金の奨励賞を受賞するなど、大きな評価を受けた伊藤峻太氏。「すごいのが誕生しました!」と興奮気味に語る伊藤氏は「せっかく作るなら、前作『ザ・モキュメンタリーズ ~カメラがとらえた架空世界~』とは種類の違う、さらに大きな規模の作品にしたいと意気込んで頭をひねり続けたこの企画。主演の時生さんと万理華さんをはじめ、スタッフ・キャストみんなで試行錯誤を重ね、徹底的に『リアル・ワクワク・皮肉・いま作る意味』を追求しました」と明かし、「自分が今持っているクリエーティブの能力を総動員してお送りする、SFモキュメンタリーです。現実と架空の境い目が曖昧になって脳が揺さぶられる感覚を、ぜひ味わってください」と呼び掛けている。

突如発見された異次元への扉“ポータル”。何の変哲もないドア=“ポータル”の向こうに広がっていたのは、この世界とは別の歴史をたどった並行世界だ。ドアの向こうの世界を“PORTAL”と名付け、その内部観察が始まってから今年で50年。PORTAL-Xは、各ポータルの失敗事例をわれわれの社会に生かすことを目的に、長年にわたって放送されてきた番組だ。あらゆる並行世界をリポートする新人番組ディレクターのカイフ(柄本)と、番組カメラマンのルナ(伊藤)が取材するさまざまな並行世界・ポータルは歴史の転換点で選択を誤り、取り返しのつかない状況に陥っている世界ばかり。カメラに映るのは食糧難、不死が実現した世界、真の多様性を獲得できなかった社会、極端な少子化、運に頼り切る世界…。カイフとルナは取材を通じて、何を感じ、何を伝えていくのか? 取材を重ねるごとに明らかになっていくのは、この世界の輪郭とPORTALの秘密だった…。

ポータルリポーター(=ディレクター)のカイフを演じる柄本は、「伊藤監督の想像力が満載になっていて、こんな作品に携われたことをすごくうれしく思います」と喜ぶとともに、「現代社会の問題をユーモラスに描いている作品になっております。まさか僕が、出演兼カメラマンをやることになるとは思っていなかったです。ぜひ楽しんでください」とコメント。

ポータルシューター(=カメラマン)のルナに扮(ふん)する伊藤は、「ポータルリポーターと共に、各ポータルを記録するカメラマンとして参加しました。 実際にカメラを回しながら撮影したので、ルナ目線でのポータルの世界が拡がっています」と説明し、「一歩間違えたらそうなっていたかもしれない世界を体感して、いまだに好奇心と恐怖に揺れています。不思議という一言では片付けられません。今ある常識は、常識ではないのかもしれません。創作の無限の可能性が詰め込まれています」と語っている。

なお、21年放送の「ザ・モキュメンタリーズ ~カメラがとらえた架空世界~」(全8話)は、24年1月に再放送予定(WOWOWオンデマンドでは現在全話配信中)。また、WOWOWドラマ公式X(Twitter)では、「PORTAL-X ~ドアの向こうの観察記録~」の情報を随時配信している。

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