法相、人権侵犯「重く受け止め」 京都法務局の対応で

京都地方法務局

 小泉龍司法相は10日の閣議後記者会見で、京都地方法務局が足の不自由な男性を立たせたまま対応したとして人権侵犯を認定されたことに関し「重く受け止めており、再発防止に努める」と述べた。障害者への合理的配慮について、職員の理解が不足していたとした。

 京都地方法務局によると、昨年4月、松葉づえの男性が相談に訪れた際、立たせたまま対応した。男性が人権救済を申し立て、大阪法務局が人権侵犯を認定した。

 小泉氏は、京都地方法務局の幹部に障害者の人権に関する研修をしたと説明。「国民に信頼されなければ、人権擁護機関の機能を果たせない」と指摘した。

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