マイナカードでシステムトラブル 電子証明書発行が遅延

マイナンバーカードの見本

 地方公共団体情報システム機構は10日、マイナンバーカードのシステムトラブルが発生し、一部の自治体窓口で、カードの電子証明書を転入者に発行する手続きが遅延したと発表した。305自治体から不具合の報告があった。システムは同機構が管理しており、原因を調べている。

 発行に時間がかかったのは、カードに内蔵された署名用電子証明書。氏名や住所などが記録され、国税電子申告・納税システム(e―Tax)での確定申告などで利用できる。引っ越すと失効するため、転入先の自治体窓口で再発行してもらう必要がある。

 長崎市は10日午前9時半ごろにトラブルを把握した。電子証明書の発行に加え、カード交付も滞ったという。カード交付は予約制で、この日に受け取り予定だった人には後日郵送する。担当者は「件数はそれほど多くないが、住民に迷惑をかけた」と話した。

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